記憶2

 

 

 

 

中学生のとき。

 

 

 

 

 

 

何故か僕は隣の席の女の子にすっごく嫌われていた。

入学当初はすごくしゃべってて、仲もよかったのに。

 

 

 

 

昼休みは各自お弁当を持参する、近くの席の人と机をくっつけて食事をする。

露骨な態度で嫌われていたから机と机に隙間を作った。

母がせっかく作ってくれたお弁当を馬鹿にされたくなくて、フタを立てて少しでもみえないようにした。

 

早く食べて1人になれる場所にいって昼休みが終わるのを待っていた。

 

 

よくあるイジメだった。

 

 

 

 

負けているような感覚だったし悔しかったからなんでもないように振舞ってた。

 

 

その態度が気に食わなかったのか、当時両思いだった女の子の上履きの中に手紙を入れた人物がいて。

 

 手紙の内容は知らないけど、その子は二度と口を利いてくれなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

イジメの原因はどうやら近くの席の男の子で、僕のあることないことを最初仲良かった女の子に吹き込んだことだったみたいだ。

 

 

嫉妬?

 

 

 

まず事実でないことを事実と認識していた女の子に弁解した。

やってもないこと、言ってもないこと、全部聞き出して全部弁解した。

 

 

信用してもらえるまで長かったけど、ようやく友達に戻れた。それが卒業2,3ヶ月前とかだった気がする。

 

 

 

卒業式前日、女の子に呼び出された。

最後の卒業式練習の後に教室へとのことだった。

 

 

なんとなく想像ついた、僕自身なんて答えるのかも。

 

 

 

 

ごめんね。

僕はそんなつもりはなかったし、仲がいい友達でありたかったから。

 

 

あの時、あの目で僕を見ていなければ違ったかもしれないけど。

 

 

 

 

 

 

それ以来、高校も違ったし会う機会もなく今に至っている。